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湿潤療法の実際2 指先部損傷(指先の傷)



 
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こちらは指先を包丁で切ってしまった男性の例です。受傷翌日に当院を受診されました。左の人差し指の先が爪と一緒に切れてしまっています(写真1)。遠方の方だったので、被覆材をお渡しして、自分で一日1〜2回張り替えてもらいました。1週間後に来てもらうと、まだ中心部は湿っぽいものの周辺部から上皮化が起こっていました(写真2)。さらに1週間後、傷は中心部がまだ弱そうなものの 一応上皮化しており(写真3)、水もしみないということで、遠路来てもらうのも大変なので一ヵ月後再診として一応治療終了しました。この時点では私は、指先の若干の変形は仕方がないと思っていました。ところが一ヵ月後に診察させてもらったところ、爪が伸びるのは当然としても、欠損した皮膚までいい形で 治っており、指紋まで自然に見えます(写真4)。これにはご本人も大変満足され、後日写真使用のご了解を頂くメールをしたら、次のようなお返事を頂きました。 ”お忙しい中、ありがとうございます。おかげ様で綺麗に治りました。僕自身、閉鎖療法の効果の程に驚いております。 世のため、人のため僕の治療例でよかったらどこにでも使って下さい。 本当にありがとうございました。”という訳でメールまで使わせて頂きましたよ、Sさん。傷が治るのは ご自身の回復力によるものですから、あんまりお礼を言われる筋合いのものでもないのですが、回復の 邪魔になる医療行為をしなかったということで、少しはお役に立てたかなと思っています。

湿潤療法の実際 2